たま~に、めちゃめちゃお客さんと話す。 もうええやろ?ってくらい話す。 毎日毎日、全てのお客さんとそうなるわけでもなく、本当にごく稀に。 特段、こういう身分で、こういう職で、こういう世代のお客さんで、 みたいなくくりもなく、どこの国のどんな人であれ、それは突然に始まる。 基本的には飲食店なわけで、自分がしゃしゃり出るほど鬱陶しいものはないと思っているので、 接客はほとんどSTAFF任せで最低限しか自分は前に出ない。 ましてや店を通して、友達を作りたいわけでも、恋人を作りたいわけでも、アイドルやカリスマになりたいわけでもない。 そういうもののために構えた店ではない。 作り手の顔が見えることに対して非常に価値を置く考え方もあるが、 自分の場合、そこにあまり必要性や価値を感じないので積極的にはやらない。 パーソナルな部分を前面に出した日記みたいなブログも書かない。 オープンキッチンの厨房に立ち、動き、声を発しているだけでもわかる方にはわかるし、 質問されればもちろん答える。隠したいわけでもなんでもないので。 聞きたい人は聞くし、うちの店が気になる人は自然とそういう動き方をするわけで。 まあ、そんなこんなで得体の知れないオーナーでいいな・・・と思ったりしている。 最近はそんな雰囲気を存分に出しているせいか、 はたまたこういうスタイルをご理解頂いてか、なにやらかにやらと聞かれることも少なくなった。 ただ、そう、稀に自分のスイッチを “ON” にする人がいる。 STAFFはたびたびそんなシーンを目にしているため、 「あ~、この人、スイッチいれてしもうた・・・」と思ったりしているのではなかろうか?と。 しゃべりたい欲求があるわけではないが、然るべき方がいらっしゃれば、 オーダーを終わらせると、仕込みや片付けそっちのけで話し込み始める。 そういう欲求がある方も少なければ、自分自身もそういう欲求は少ないので、滅多に起こることではない。 こういったブログのように勝手な自分スタンダードでの考え方や哲学・美学なんかを受け止めてもらったり、 直にぶつけ合えるというのは、普段でなかなかないこと。 だから、自分も無意識に始まるこのシーンに実はとても期待していたりする。 話す内容は、その都度異なる。 ビジネス的な話、社会的な話、哲学的な話、精神的な話、多岐に渡る。 「その服お似合いですね」とか、「それカワイイですね」とか、 こういう話をすれば顧客になるだろうとか、 お客の心を掴むセールストークみたいなものとは無縁の世界。 飲食店でお客さんと普通そんな話する?みたいなことも多い。 それでもそういう機会をもらったからにはとことん話す。 そんな中から何かが生まれることも少なくない。 たまたまいらした観光客の方で、1度しか会ったことがないのに、何かと気にかけてもらっていたり、 高山への帰省の度に顔を出してくれるようになったお客さんがいたり、 自分の道を決めかねていた若者が話せたお陰だといって旅立っていったり、 福岡と高山という遠距離ながら行き来をするようになる輩がいたりと。 人の一生の中で、出会える人や関われる人の数には限界があり、 ここぞというタイミングやチャンスは1度たりとも逃すまいと思っている。2度はないから。。。 だからこそ、ここCENTER4がお金やモノだけではない そういった視覚的には見えないような何かが生まれるような場所であり、 そういった何かを生み出せるような自分でいられたらいいなと思ってやまないのである。
by tiger-center4
| 2007-10-15 19:59
| STYLE
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